こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
痛みで悩んでいる人もいますが、実は痒みで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
痒みって我慢するのもつらいですし、ついつい掻いてしまうと皮膚が傷付いて大変ですよね😓
また肌荒れは健康面だけでないく、美容面でも気になるところです。
今回はそんな痒み・肌荒れについて東洋医学ではどう考えているのか見てみたいと思います。
痒みとは引っ掻きたくなるような不快な感覚であり、肌荒れとは皮膚表面から滑らかさが失われてかさつきなどのトラブルが現れる状態のことを言います。
東洋医学では皮膚は血や津液によって養われることで弾力や潤いを保っていると言われています。
また衛気という気が体表の防御に関わっており、衛気が弱ると肌荒れが起こりやすくなります。
痒み・肌荒れでよくみられる病態は次の5つにます。
①風熱
②湿熱
③血熱
④気血両虚
⑤血虚風燥
風熱が皮膚に鬱積し発症。
⬜︎暑い環境に長くいる など
⬜︎突然起こる
⬜︎全身に痒みが出るが特に頭部や上半身に多い
⬜︎紅斑(皮膚が赤くなる)
⬜︎丘疹(皮膚のビツブツ)など
※暑い環境にいて急な発症は風邪と熱邪の影響!
湿熱が皮膚に鬱積し発症。
⬜︎湿度が高く暑い環境に長くいる など
⬜︎限局性の痒みや肌荒れで特に下半身に多い
⬜︎水疱
⬜︎熱感や紅斑
⬜︎温めると悪化する など
※高温、高湿度の環境に長くいる人はこれかも…
血が熱の影響を受け発症。
⬜︎飲食の乱れ(辛いのもや油物の偏食など)
⬜︎青壮年に多い
⬜︎夜に悪化する
⬜︎皮膚の熱感
⬜︎痛痒い
⬜︎掻くと爪の痕がもりあがる など
※身体の中に熱がこもっている!
衛気が不足することで皮膚の防御力が低下し発症。
⬜︎食事の乱れ(食事量が少ないなど)
⬜︎免疫の低下 など
⬜︎倦怠感や息切れ
⬜︎食欲不振
⬜︎動悸
⬜︎不眠 など
※栄養やエネルギーが足りなくなっている人に多い。
血が不足し内風、内燥を生じ発症。
⬜︎食事の乱れ(食事量が少ないなど)
⬜︎メンタルの乱れ
⬜︎加齢 など
⬜︎痒みの部位は一定しない
⬜︎夜になると悪化
⬜︎慢性化しやすい
⬜︎感情によって痒みが悪化しやすい
⬜︎乾燥、落屑(白く細かいカサブタがボロボロ剥がれ落ちる)が出現 など
※高齢の方で皮膚がカサカサしている方は可能性が高め。
痒みや肌荒れ全般に使うツボ(基本穴)と病態別のツボを紹介します。
痒み・肌荒れの施術には去風、清熱で止痒効果がある曲池を使っていきます。
上記のツボにそれぞれの病態に関連するツボを合わせていきます。
曲池に合わせて去風、清熱を強めるため、外関や風池などを加えます。
曲池に合わせて湿を取るため、陰陵泉や三焦兪などを使います。
曲池に合わせて血の熱を取るため、三陰交、血海、膈兪などを追加します。
曲池に合わせて気血を補うため、足三里、三陰交などを加えます。
曲池に合わせて血を補うため、三陰交、血海、膈兪などを使います。
※使うツボはあくまで一例であり患者さんそれぞれの状態やお話を聞いた内容によって変えていきます。
痒み・肌荒れのセルフケアを3つ紹介します。
綿やウールなどの天然素材の衣服が通気性がよくおすすめです。
外の環境に合わせて衣服を選びましょう。
飲食の乱れや栄養不足でも痒みや肌荒れが起こります。
また辛いものの食べ過ぎなどは身体に熱がこもりやすいため気をつけましょう。
睡眠不足などでも身体の潤いが減少するため、生活のリズムを整えることも大切です。
またストレスを溜めないようにすることも重要です。
いかがだったでしょうか?
痒みや肌荒れは日々のケアや生活習慣が大切になってきます。
ただ自分だけで全てを行うのは大変だと思います。
皮膚へのケアの一つとして鍼灸施術はいかがでしょうか?
痒みや肌荒れは今回ご紹介した原因以外で起こるものもあります、まずは一度お試しください😊
りゅうしん堂 大西
参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
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