食べても食べてもお腹が空く【消穀善飢】

2024年12月06日 18:00
カテゴリ: 症状東洋医学

こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!

皆さんは食べても食べてもお腹が空く経験をしたことはありますか?
東洋医学ではそんな状態のことを【消穀善飢】と言います。
「ご飯がいっぱい食べれていい状態じゃん」と思うかも知れませんが、実はこれも悪い状態なんです。

いっぱい食べている子供の写真

消穀善飢とは?

【消穀善飢】は“しょうこくぜんき“と読みます。
【消穀】は食べ物(穀物)を消化する、【善飢】はよく飢えるという意味です。
食べ物を消化して飢えている状態、つまりよくお腹が空く、食べてもすぐにお腹が空く状態のことを言います。

消穀善飢はなぜ起こる?

胃熱や胃陰虚という状態で起こりやすいと言われています。
東洋医学では身体は陰(冷やし潤す力)と陽(温め動かす力)のバランスが取れている状態が良い状態と考えます。
胃の陽が強くなると熱を持ち、機能が更新することで胃熱という状態になり消穀善飢が起こります。
逆に陰の力が弱くなると相対的に陽が強くなり、胃陰虚という状態になり消穀善飢が起こります。
つまり陽が強くなり熱を持つことで胃が過剰に動いている状態が消穀善飢です。

よくお腹が空くのって悪いこと?

消穀善飢はよくお腹が空くだけでそんなに悪い感じがしないと思うかも知れません。
確かにそれだけでは問題がないように感いますが、消穀善飢は胃の消化機能が過剰に働いている状態、つまり胃に負荷がかかっている状態なのです。
そのため消穀善飢の状態が続くと胃の機能が低下したり、消化不良を起こしやすくなります。
また消穀善飢は陽が強くなり熱を持って起こるので、喉が渇きやすい、口内炎ができやすい、または逆流性食道炎なども起きてきます。
さらに胃熱や胃陰虚などの熱を持った状態が長く続くと、消渇病(西洋医学でいう糖尿病のようなもの)になりやすくなると言われています。

いかがだったでしょうか?
よくお腹が空くだけだと身体に悪いと思いませんが、放っておくことで状態が悪化していくことがあります。
まだ他の症状が出てないうちにぜひご相談ください!

りゅうしん堂 大西

参考:神戸中医学研究会著『[新装版]基礎中医学』東洋学術出版社、2024年

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