こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
以前のブログで痒みや肌荒れついて東洋医学ではどう考えられているのかお話しました。
今回は痒みや肌の荒れが起こる原因のひとつアトピー性皮膚炎について西洋医学の視点から見ていきたいと思います!
アトピー性皮膚炎とは「増悪と緩解を繰り返す湿疹を主症状とする皮膚疾患で、多くはアトピー素因を有する」と定義されています。
アトピー素因とはⅠ型アレルギーにおいて主役をなすIgE抗体を産生しやすい体質であり、既往歴や家族歴にアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎を持つことが多くあります。
また頭痛や肩こり、便秘、不眠やイライラ感などの症状を伴いうこともあります。
アトピー性皮膚炎に対しての研究数は少なく鍼灸のエビデンスは低いのが現状です。
そんな中から研究を一つ紹介します。
合谷、曲池、足三里、三陰交、肺兪、脾兪、腎兪のツボに鍼をし、響かせたのちに10分置いておいた状態(置鍼)と同じツボに5mmだけ刺しすぐに抜いた状態(皮膚刺激)を比較した研究では10分刺して置いた方が痒みの感覚改善に効果があったとの報告がされたいます。
上記の研究では鍼の効果が示唆されていました、また症例報告という形では多くの報告があり今後解明されていくことに期待が持てる分野になります。
まだ不明なことも多いですが鍼灸が効くメカニズムとして下記のような機序が考えられています。
アトピー性皮膚炎の一番の症状は痒みが出ることです。
この痒みはC線維を介して中枢神経に伝達されています。
鍼刺激をするとC線維より太く伝わりやすいAβ線維が興奮し鎮痛効果があることが知られており、痒みも鎮痛と同じ機序で抑えられている可能性があります。
肌が乾燥することで痒みは増しやすくなります。
鍼刺激を行うと血流や皮膚の水分量が上昇するため乾燥肌が改善され、その結果痒みも減少すると考えられています。
鍼刺激を行うことで免疫調節を行うことができアレルギー体質の改善に働くと予想されています。
免疫調節については下記のブログをご覧ください。
いかがだったでしょうか?
りゅうしん堂では東洋医学と西洋学の二つの考え方を合わせて施術を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
りゅうしん堂 大西
参考:川喜田健司、矢野忠著『鍼灸臨床最新科学』医歯薬出版株式会社、2014年
※研究の結果が必ず正しいわけではなく個人差があります。また違うアプローチの研究や違う結果になる研究が出ることもあります。日々新しいことが発見されており理論が変わる可能性もありますのでご注意ください。
疑問やご質問がありましたらお気軽にご連絡ください😊
公式LINEで質問受付中!