こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
以前のブログで肩こりについて東洋医学ではどう考えられているのかお話しました。
今回は西洋医学の視点から肩こりを見ていきたいと思います!
肩こりが起こる仕組みは今でも詳細は不明なことが多くあります。
肩こりを感じたことがある人は多いのにまだ分からないことがあるのは不思議ですよね。
今考えられてる仕組みにはγバイアスと交感神経バイアスがあります。
・γバイアス:筋は伸ばされると逆に収縮する伸張反射のこと。
・交感神経バイアス:筋と筋内の血管は交感神経に支配されているため筋の緊張は交感神経の影響を受けていること。
つまり筋が伸ばされる、またはストレスなどで交感神経が興奮することで筋が緊張し肩こりが発生すると考えられています。
肩こりの痛みの原因として水素イオンの関与が指摘されています。
筋の痛みを感じる神経線維にAδ線維とC線維があり、C線維を興奮させる発痛物質のひとつに水素イオンがあります。
また水素イオンは疲労物質のひとつとしても働き、溜まることで筋が緩むのを邪魔しています。
一度肩こりが起こると次のような流れで悪循環に陥ることがよくあります。
γバイアスと交感神経バイアスの影響で筋が緊張
↓
血流悪化
↓
筋代謝障害
↓
発痛物質(水素イオンなど)が溜まり痛み発生
↓
痛みの影響でさらに筋緊張
この流れを断ち切ることが肩こり改善の鍵になってきます。
肩こりは日本と他の国では概念が異なるため日本での研究が中心になっています。
本物の鍼と偽物の鍼に対象を分け、鍼施術を週に1回、3週間行いました。
その結果、偽物の鍼に比べて本物の鍼の方が肩こり感や痛みなどの改善がみられたと報告されました。
また、皮膚までの浅い鍼と筋まで刺し刺激する深い鍼を比べると、深い鍼の方が効果があった、ただ両方とも肩こり改善に作用したとの報告もあるようです。
まだまだ研究数や規模は少なく今後の発展が望まれますが、鍼の肩こりに対するエビデンスは増えつつあります。
いかがだったでしょうか?
りゅうしん堂では東洋医学と西洋学の二つの考え方を合わせて施術を行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
りゅうしん堂 大西
参考:川喜田健司、矢野忠著『鍼灸臨床最新科学』医歯薬出版株式会社、2014年
※研究の結果が必ず正しいわけではなく個人差があります。また違うアプローチの研究や違う結果になる研究が出ることもあります。日々新しいことが発見されており研究結果が変わる可能性もありますのでご注意ください。
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